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《ネタバレ》 絶望が全力で追いかけてくるって感じは良かったです。頼りになるはずの存在がどんどんと潰されていって、頼りない主人公が世界を救わざるを得なくなる、それはハラハラさせてくれる絶好のシチュエーション。
お金かかってる分、スペクタクルな要素もいっぱい見せてもらえて。 世界を救うための移動が点ばかりで、その点と点の間にあるハズのモノを見せてくれない事にちょっと不満を感じたりもしましたが。 ただ、これ自分にはゾンビものとしてよりも『コンテイジョン』や『感染列島』みたいなパンデミックものの系譜に映って、となると「患者」に対する配慮が足らなさ過ぎな感じがしてしまって。 ゾンビものにだってそうなってしまう事の悲劇がよく描かれるわけですが、ここのゾンビさん達はただ化け物になっちゃいました、で完結してて、状況に対する絶望感はあっても人間性を失ってしまった存在に対する絶望感みたいなのはスルーされちゃってて。それじゃいくら裏に人種や信仰の差別に対するメッセージを秘めているにしても(イスラエルのシーンなんてモロですし)、そこから人間性を排除しちゃったら無効なんじゃないの?って。 サービス精神旺盛な見せ場の連続と(クライマックスは建物の中で鬼ごっこでしたけど)、出ずっぱりブラピの俺様っぷりに、ちょっともう少し見えていていいハズの色々なものが隠れてしまってたかなぁ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-09-05 21:16:49)(良:1票)
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