Menu
 > 作品
 > ケ行
 > 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語
 > あにやん‍🌈さんのレビュー
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語
製作国
上映時間116分
劇場公開日 2013-10-26
ジャンルサスペンス,ファンタジー,アニメ,シリーズもの,青春もの,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  まあ、つまり『ビューティフル・ドリーマー』なんですけど。

 その世界、あえて『まど☆マギ』で正統派魔法少女モノをやってみました、っていう冒頭部分の違和感、だけど意識下でほむらが望んだソレは、みんなが見たかったソレなのかもしれません。アンソロジーものが悉く幸せで明るい魔法少女を描いているように。
 つまり、あの世界に閉じ込めているのはほむらの意思であると同時にそういうヌルさを望むファンの意思でもあるようで。

 いよいよメタものとしての色が強くなった映画新作は、そう考えると後半の徹底的な世界の破壊と明確な偽りの世界への再生がやたら皮肉に満ちたものに見えてきます。
 まどかの幸せを心から願ったはずのほむらの気持ちは、しかしここに来て世界を包むエゴの塊へと置換され、これまでの物語の全てがほむらのエゴに内包された存在に過ぎなかった、キャラ達を翻弄する真因と思われたインキュベーターですらも抗えず支配された憐れな存在へと堕してしまうこの到達点は、前作の極端な、でも「どうにも納得のゆかないハッピーエンド」を更に超越してゆきます。

 それに失望や絶望を抱いた方が健全なのかもしれません。ほむらの選択によるオチ(エンドクレジット後の映像まで含んで)を「最高に幸せなバッドエンド」として感じてしまえたとするならば、それは色々とこじらせているようなカンジで。これは観客に突き付けられたリトマス試験紙みたいなものとでもいうのでしょうか。

 個人的にはそれに納得できてしまいましたし、とても心地よかったりもしたわけですが・・・

 マミさんと劇団イヌカレーいっぱいだったしね。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 7点(2013-11-06 21:42:21)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 31件
作品の平均点 5.61点
作品の点数分布
000.00%
1412.90%
226.45%
326.45%
413.23%
539.68%
6516.13%
739.68%
81032.26%
900.00%
1013.23%
作品の標準偏差 2.61
このレビューの偏差値 52.03
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS