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花とアリス殺人事件 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 花とアリス殺人事件
製作国
上映時間100分
劇場公開日 2015-02-20
ジャンルドラマ,コメディ,アニメ,シリーズもの,青春もの,学園もの
レビュー情報
《ネタバレ》  アリスと花がそこにいる、そこに生きてます。
 走って、笑って、踊って、泣いて。

 彼女達の時間は無駄だらけ。目的はあっても遠回り、脇道に逸れて、後戻りして、結局は自分達の力でなんとかなった訳でもなくて。それでも、大切でかけがえのないその時間。
 その「無駄」を拾ってゆくのがロトスコープによるアニメーション。仕草、動作に生まれる「無駄な動き」は記号化、様式化を拒絶してキャラクターに命を与えます。
 もちろん、蒼井優、鈴木杏の「声の存在感」も重要で。これもまたアニメ的記号化、様式化された声優的表現とは全く別の在り方。

 アニメーションになる事で『花とアリス』のガチャガチャした印象に比べるとかなりすっきり純化されています。大勢のカメオ出演によってお祭り映画と化していた前作の賑やかさは消え、花とアリスの物語としての純度がぐっと向上して。そして岩井俊二的味わいも幾分スポイルされている気もしますが、私としてはそれは肯定的に捉えてます。
 一方で人や場所、エピソードなど『花とアリス』と繋がっている部分はちゃんと存在していて楽しめます。ちょっとアリスも花もキャラが違う感じもしますけど。

 真っ白な無から全ての世界を創造してゆくアニメーションは本来、自由なものです。こういう自由なアニメ映画がもっともっと作られていいと思うんです。そして海外の色々なアニメ作品ももっともっと公開されていいと。今の日本のアニメ事情はどうも狭苦しく息苦しくて。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 10点(2015-03-15 23:39:25)
その他情報
作品のレビュー数 21件
作品の平均点 7.57点
作品の点数分布
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6419.05%
7314.29%
8942.86%
9314.29%
1014.76%
作品の標準偏差 1.22
このレビューの偏差値 66.38
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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