Menu
 > 作品
 > シ行
 > 新宿スワン
 > あにやん‍🌈さんのレビュー
新宿スワン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 新宿スワン
製作国
上映時間139分
劇場公開日 2015-05-30
ジャンルアクション,ドラマ,シリーズもの,犯罪もの,ヤクザ・マフィア,ハードボイルド,漫画の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》  演出は特に語るべきものも無く。強いて言えば「安っぽいタランティーノ」?

 問題は脚本ですね。マンガ原作をまとまりの無さの免罪符にしてる、原作がマンガだから脚本もこの程度で仕方ない的な仕上がり。エピソードが羅列されるばかりで流れが無いのでダラダラした印象。
 それでも男側のエピソードにはまだ起承転結があるけれど、女側はただ状況があって結末がある(あるいはそれも無い)だけ。まるでドラマが形成されておらず、セリフにあった「女を道具にしている」状態を映画自体が実践しているという皮肉。
 栄子の腕にリストカットの痕が無数にあるというのは栄子の設定を語っているだけで、具体的な要因となる描写も無く自殺へと至ったところで、そこにドラマは生まれません。「元々死にやすそうだった娘が死んで悲しい」と龍彦のキャラを立たせるためだけに存在しています。
 それに比べればアゲハは幾分マシな扱いを受けているようですが、道具的なポジションという意味では実は栄子と一緒。栄子の反省もなくエピソードを重ねているだけに見えます。
 まあ、いかにも「オッサンが作った映画」ではあります。

 見せ場と言えば格闘シーンなのですが、どれも同じような撮り方で、肝心なクライマックスも盛り上がりに欠ける感じ。

 そんな映画での見どころと言えば、山田孝之と伊勢谷友介の顔。二人のキレのあるオトコの顔がこの安っぽい映画にシャープな印象を与えています。綾野剛も普段のカッコつけた役よりもこっちの方が似合ってる感じでヘラヘラとバカっぽい役がハマっておりますが、山田孝之と対峙してしまうと、ちょっと格の違いが出ちゃうなぁ。

 風景的な新宿らしさは出てたと思うので、東京観光をした気分にはなれるんじゃないかと。その内側で生きる者のドラマはともかくとして。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 5点(2015-05-31 20:18:23)
その他情報
作品のレビュー数 23件
作品の平均点 5.13点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
314.35%
4626.09%
5730.43%
6834.78%
700.00%
814.35%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.08
このレビューの偏差値 48.87
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
新宿スワンのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS