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ピクセル(2015) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ピクセル(2015)
製作国
上映時間105分
劇場公開日 2015-09-12
ジャンルアクション,SF,コメディ,ファンタジー,パニックもの
レビュー情報
《ネタバレ》  超限定的な名作。
 『シュガーラッシュ』『スコット・ピルグリム』同様、ゲーマーでないと本当の面白さが判らないという点では同じですが、ハリウッドメジャーな娯楽映画でありながら、その間口は更に狭く。
 新風営法施行前のゲーセンで夜を明かしたようなゲーマーにとっては夢のような映画で、そしてそれ以外の人には理解し難い領域を描いているのですよね。だからそこには単なるノスタルジーではなく今に続くモノが込められている、なんて事だって当時からリアルタイムにゲームの進化を見続けている人間以外にはなかなか理解できないでしょうし、あくまで夢物語でちっとも教訓としてオチてない点からして、ちゃんと映画として見て欲しいなんて思ってもいないのだろうなぁ、と。
 
 8ビットのレトロゲーを(あくまで個性を損なわずに)現代の映像テクノロジーでこの世界に出現させる、その素晴らしき世界を誰が否定できるでしょう? メインタイトルとエンドロールを飾るうっとりするようなフォントの美しさ、ラストのQバートの選択だって、あれはゲーマー的にとっても正しいのです。あくまであっち側はあっち側でしかないのですよ、なんて当たり前の退屈な描き方は望んじゃいないわけです(その点、ちょっと残念だったのは字幕がちゃんとゲームに詳しい人の監修を受けていないっぽかった点。「創世記の香りがする」って訳、その「ジェネシス」はアメリカ版メガドライブの事を指してるんじゃありません?)。
 で、んなこたぁフツー理解できないでしょ? ある種の断絶を生む映画ではあるわけです。

 結局、映画を映画のみで語る事には限界があるのでしょうね。私にとってテレビドラマ映画やテレビアニメ映画の殆どが理解できないシロモノであるのと同様に。だからこれ、映画として云々でなくて(もはやコレを映画として語る事に意味があるとすら思えません)、当時のゲーマー、当時からのゲーマー限定でお薦め。

 ちなみに、でも私はこれらのゲーム、ヘタクソでした。『ゼビウス』ならカンストまで行けたんですけどね。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 9点(2015-09-16 21:48:14)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 48件
作品の平均点 5.69点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
212.08%
348.33%
4816.67%
5816.67%
61122.92%
71020.83%
836.25%
936.25%
1000.00%
作品の標準偏差 1.69
このレビューの偏差値 61.66
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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