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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)
製作国
上映時間140分
劇場公開日 2017-10-13
ジャンルアクション,SF,アドベンチャー,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  前2作はワリと微妙に感じてたんですよね。結局お猿さんだよね?っていう。それは前シリーズやティム・バートンのアレも一緒で。お猿さんは宇宙人でも怪人でもなくてお猿さんで。

 でも、今回は今までよりも点数高いです。迫害されるお猿さんの1作目、内輪モメなお猿さんの2作目から、今作は明確に人間との対立という形になって。お猿さんが特定の民族の象徴ではなく、人類の選択すべき道を示していて、このお話はここまで辿り着きました、という到達点が明確になっています。
 破壊と殺戮に囚われた人類と、それに抗うシーザーは旧き人の形を示し、天使に導かれて安息の地を目指すお猿さん達はあるべき人の形を示しています。それは黙示録的で、神話的で。そして選民意識や民族主義に走り排他的な流れに走っている現代の世界情勢に対する啓示のようでもあって、だからこれは今この時代に作られた事に意味がある、その時代を映す鏡として至極正しい映画だと思います。
 存続の危機に陥ってなお対立をやめない人類に対して襲いかかる天罰的状況、そこに意識を向けるべきなのです。

 天使ポジションのノヴァの色がモノトーンの作品世界の中で希望を示すコントラストとなっていて、美しい絵を創り出しています。彼女が画面に登場するカットは宗教画的ですらあるのでした。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2017-11-05 18:24:48)
その他情報
作品のレビュー数 30件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
326.67%
426.67%
5413.33%
61136.67%
7826.67%
8310.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.29
このレビューの偏差値 62.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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