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坂道のアポロン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 坂道のアポロン
製作国
上映時間120分
劇場公開日 2018-03-10
ジャンルドラマ,青春もの,学園もの,音楽もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  三木孝浩監督の映画って好きなんですけど、これは最良とはいきませんでしたね。
 やっぱり現代を舞台にしていないって点で得意ワザの1つを封じられた感がありますか。
 映画に今の日本の風景、空気を織り込む事がこの監督の魅力だと思うのですが、1966年が舞台だと、かなり作り込まなくてはならなくて、でも、そのこれ見よがしになってしまった作り物感がキビしくて。『陽だまりの彼女』とか『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』みたいなファンタジーならば作り物感が武器になったりするものの、時代設定がポイントになる(筈の)作品ではマイナス要素。10年後のメイン3人の姿なんかはもはや困っちゃうレベル。

 そもそも1966年って設定が、あまり作品に大きな意味を与えていない気がするんですよね。レコード盤とかジャズとか佐世保の米兵とか、その時代であったからこその優位性や必然性、それが見えてきません。ディーン・フジオカと真野恵里菜の二人なんか取って付けたような時代の象徴みたいな存在で。『オトナ帝国』のケンちゃんチャコちゃんの亜流かい、みたいな。

 でも、恋する気持ちとか、傷つきながら育ってゆく友情とか、内に秘めた悩みとかいった、普遍的な青春映画の要素を真っ直ぐにぶつけてくる感じが良かったです。三木孝浩監督らしい、これぞ青春映画!みたいな。
 主演3人の中では特に中川大志が大変に魅力的な存在感を示していました。小松菜奈は当たり前に魅力的なんですけどね。

 そして当然のように音楽が素晴らしかったですね。セッションが友情を育んでゆく、なんてベタだけど気持ちイイじゃないですか。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 7点(2018-03-12 19:57:38)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.25
このレビューの偏差値 56.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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