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散り椿 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 散り椿
製作国
上映時間111分
劇場公開日 2018-09-28
ジャンルドラマ,時代劇,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  画面の中に更に障子や襖、あるいは並木や竹林でフレームを作って、そのフレームの中に風景が映える、そんな映像美が散りばめられて。
 また、人物の姿をぴったりとフレームの中に収め、決して不安定に動かしたり、構図を崩したりしない、端正な様式美で貫かれてて。

 そういう映像の作り方はいいのだけど、脚本はちょっとツラい感じ。
 説明的な台詞がとても多くて、見てるこちらはそれを咀嚼するのが大変だし、それを言わなくちゃならない役者さん達も大変だなぁ、って。どうしても自然な演技ってワケにはいかなくなっちゃうものねぇ。特に若手の人達は台詞の消化感ハンパなくてねぇ。ただでさえ言いなれない言葉なのだし。

 それに、なんか勧善懲悪。あーんなわかりやすい悪人が出てくる映画だとは思わなかったわ。なんかもうとにかく悪なんです、悪だから仕方ないんです、みたいな有無を言わさない状態なので、ドラマが単純化しちゃった感がするの。

 その内側に流れる人の心の機微、それが大量の台詞とくっきり善悪とで薄まっちゃったように思うわ。ほら、もっと岡田と西島、麻生と黒木の中の細やかなキモチっていうか想い、そういうのがあったハズだと思うのね、でもそこを純化するには周囲がやかましくなりすぎちゃってて。悪役が悪丸出しの顔して演技して、それじゃあ世界が単細胞的になっちゃうって。

 岡田准一がとてもストイックな役柄を演じていて、でもスタイルが三船敏郎なの。もう少し岡田准一オリジナルな魅力、個性があればねぇ。他の作品を見ても彼、ちょっと真面目すぎる気がするわ。もう少し余裕、ゆとり、遊びがあっていいんじゃない?
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 6点(2018-10-11 20:14:10)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 6.08点
作品の点数分布
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417.69%
5538.46%
6215.38%
7323.08%
817.69%
917.69%
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作品の標準偏差 1.38
このレビューの偏差値 49.60
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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