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劇場版 フリクリ オルタナ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 劇場版 フリクリ オルタナ
製作国
上映時間135分
劇場公開日 2018-09-07
ジャンルSF,アニメ,シリーズもの,学園もの
レビュー情報
《ネタバレ》  新しい感覚のアニメ映画なのかな?って思ってたんだけど、どっちかっていうと懐かしい、ちょっと古い感覚のアニメね。なるほど、元のアニメってぎりぎり前世紀に作られたOVAで、18年経過しての続編というか新作というか派生、みたいな?

 これ、1本でまとまってる映画じゃなくて、6話の連続アニメがひとかたまりになってる状態。その点では映画を見てる、って感覚は薄いかな。全体にかかってくる大きな流れと、1話ずつで完結のエピソードとの組み合わせで作品世界が創られてるのね。

 その、1話ずつで語られてゆく女子高生の学園モノな青春物語は楽しく弾んでいて、いいカンジ。
 一方、大きな流れの方はミステリアスで状況が徐々に変化してゆくのが恐ろしくて。

 で、結局セカイ系なのね・・・というのがちょっと、あー・・・ってカンジ。
 前世紀末によくあったアレ、アレを今見せられてる状態で、だから懐かしくて、そして古めかしくて。
 元を見てないので、そこに言及することはできないんだけど、今、この時代にこういう作品である意味は、あーんまり、って気がしちゃったわ。結構、説明的な進行なのに、クライマックスからラストにかけてはキチンとしめてないカンジなのはどーなんでしょうねぇ?

 ただ、普遍的な部分、日常が約束されたものではない、日常を侵蝕するモノから目を背けてしまうことの恐ろしさを描いた部分は良かったわ。そういう「日常を変えてしまおうとする存在」や、それに対して気付かないフリをして生きる状態って、今、この時にも感じるモノだったりするから。

 でも、この作品のカナメ、核となる存在なハズのハルハラ・ハル子が、かなり鬱陶しい、あーんまり魅力を感じられないキャラなのが、ちょっとシンドかったなぁ。話ごとに役割を変えて出てくる面白さはいいのだけど、話し方がわざとらしいし、物語の進行に関係なく、むしろ物語を壊しにくるようなポジションだし。彼女がいてこその『フリクラ』なんでしょーけどさー。

 テラフォーミングしまーす的な異星人のアイロン、それが象徴するものとか、それに抗ってゆこうとする意志とか、移住話とか、なんとなく意味ありげだけどちゃんとは語らなーい、判るヤツだけ判ればいいー、みたいなのが今の時代にはむしろダサくなっちゃってるのが、なんともねぇ。

 ちなみに私としては前世紀末セカイ系アニメは『エヴァ』より『serial experiments lain』オススメ。関係ないけど。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 6点(2018-10-19 21:23:51)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 4.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.50
このレビューの偏差値 56.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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