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ヲタクに恋は難しい のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ヲタクに恋は難しい
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2020-02-07
ジャンルラブストーリー,コメディ,ミュージカル,青春もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  驚くほどミュージカルだったわ。少なくとも『ダンス・ウィズ・ミー』なんかよりずっとミュージカル。ヘタすると『キャッツ』よりもうちょっとだけミュージカル。ただ、だから優れてるとかいうハナシでは全く無くて。

 映画としてはハリボテね。特にココ!って見るべきところはなんにもなくて。毎度の福田雄一作品のテイストの羅列で、映画としてのまとまりはとっても悪い方のパターン。オリジナルな物語の面白さは無いし、それで終わり?みたいな浅い浅い展開で終わっちゃうし。

 キャラの面白さがキモなんでしょうけれど。
 高畑充希は良かったわ。可愛かったし、喋りは面白いし、元々ミュージカル出身なだけあってダンスも歌もちゃんと出来てて。でも、それをちゃんと活かせてない見せ方が残念。深夜・早朝ロケ早撮り丸出しな単調なカット割、雑なカメラ、地味なライティング。もっと事前の設計なりポストプロダクションなりで飾ってあげればいいのに。
 対して山﨑賢人は斉木楠雄と演技一緒。つまんないキャラをつまんなさそーに演じてる印象しかないわ。あの固まった表情でオタ芸披露するのは良かったけど。
 賀来賢人も毎度のアレだし、佐藤二朗に至ってはもう飽き飽き。あの毎度のネットリしたしつこいアレ、なんかどっか面白いワケ?
 斎藤工は笑っちゃったけど、でもアレはアドリブの面白さなワケで映画の面白さとは別ね。
 あと菜々緒が良かったわね。ベヨネッタか『監獄学園』の裏生徒会副会長?と思ったけど原作からああいうデザインなのね。

 でもね、見ていて泣けて仕方なかったのよ。高畑充希が縛りから解放されて語りまくるシーン、あそこで涙ダラダラ。以降もコミケ会場で買い子や同担と盛り上がるシーンや酒場でレイヤーと盛り上がるシーンや・・・とにかく泣けるの。
 それはね、感動したとか楽しいとかいうポジティブなキモチとはちょっと違うのよね。どちらかというと切なかったり辛かったり。判る、とっても判るのだけど、それは業のようなものだから。
 長いことオタクとして生きてきて思うのは、オタクって、なるものじゃなくて、堕ちるものだと思うのね。その楽しさの背景にある色々なモノを想うと、ツラくって仕方ネーや、って。
 オタク(ヲタクって表記の方が少しだけ自嘲・侮蔑の意味がある気がするわ)にはシンドい映画だったわ。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 4点(2020-02-09 15:06:32)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 4.64点
作品の点数分布
017.14%
100.00%
200.00%
300.00%
4535.71%
5428.57%
6321.43%
717.14%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.59
このレビューの偏差値 47.44
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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