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秋刀魚の味(1962) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 秋刀魚の味(1962)
製作国
上映時間113分
ジャンルドラマ,コメディ
レビュー情報
《ネタバレ》 タイトルバックが布(なんて言うのかな、麻袋みたいな)じゃなくてイラスト、文字が毛筆体じゃなくて明朝体という「あれれ、他の小津作品とちょっと違う」みたいな感じがありましたが、中身も微妙に違うんですよね。技法、手法は毎度お馴染みなのですが、この作品ではカメラが主人公の家の中にはあまりなくて、他の人の家や酒場を捉えている時間が長いという。今回もまた家族についての映画である事に違いはありませんけれど、それを主に家族との対話よりも外側の人々との対話から描いています。小津監督は、これまでの映画で色々な家族の解体を描いてきて、これもその繰り返しのように見えます。だけどこの作品では娘側の主張が殆ど描かれず、親側からの子離れという視点になっていて能動的解体な形になっているのですね。「家族は壊れてゆくものなんだ」から「家族は壊すべきものなんだ」へと変化したような気もして、時代的に老後の親の自立という今日的側面が出始めたのかなぁ、なんて思ったり。笠智衆の相変わらずの朴訥とした感じがやっぱり良いものの、物語が家から離れ気味な分、ちょっとがちゃがちゃした印象で味わいに欠ける感がありました。映画を純粋に楽しむにはあまりに身につまされ過ぎな部分もありましたしねぇ。それにしてもビール、日本酒、ウイスキーと、飲酒シーンが何度も登場して、見てるだけで悪酔いしそうな映画ではありました。
あにやん‍🌈さん [DVD(邦画)] 7点(2006-07-12 00:51:38)
その他情報
作品のレビュー数 74件
作品の平均点 7.35点
作品の点数分布
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100.00%
200.00%
322.70%
422.70%
545.41%
6912.16%
72027.03%
81925.68%
91621.62%
1022.70%
作品の標準偏差 1.50
このレビューの偏差値 48.44
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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