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《ネタバレ》 当時、童心の監督と言われていたスピルバーグが、その童心そのものをテーマにして作った映画ですね。当時のピント外れな評論には、随分と怒りを覚えたものです。この映画が描いているのが、偽善的動物愛護精神って・・・。ETは守ってあげなくちゃいけない、可哀想な小動物じゃなくて、エリオット達にとって、すっごくワクワクする魔法の生物だったワケで、つまりETは絵本や映画やマンガやオモチャや・・・その他もろもろ、ぜーんぶひっくるめた「童心」そのものの象徴。そして、そんな「童心」が生きてゆけない世の中に対する悲しい失望の物語でもあって・・・。最後にETと別れなければならなかったラストシーンは、そんな失望と、そしてエリオットの大人への成長を描いているのだと思います。技術面でも、カメラワーク、構図、ライティングなど、とても細かく技巧が施されて、とても丁寧に作られた映画だと思います。好きな映画10本、とか聞かれると困る私ですが、ベスト1は?と聞かれた時には、今も迷わずこの映画を選びます。
【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 10点(2003-11-26 13:06:42)(良:3票)
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