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大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
製作国
上映時間101分
ジャンルSF,アドベンチャー,シリーズもの,犯罪もの,パニックもの,特撮もの,ロマンス,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》 ブルーレイの映像ってペカペカしてデジタル臭くてイマイチ好きになれないのですが、この映画で鮮やかに大映ブルーが甦っている状態は、子供の頃のトキメキを思い出させてくれて感動しました。殊に闇に映えるガメラのジェット噴射のまばゆいブルー。平成ガメラはあの色を再現しようとしてなかったのが不満だったんですよね。さて、このシリーズ二作目、一作目とは比較にならないほどに贅沢に、そして丁寧に作られています。東宝特撮ものに引けを取らない程にスタジオセット、ミニチュアセットが存分に組まれているあたり、とても予算がかかっている事が伺えるのですが、際立つのはドラマ部分と特撮部分、どちらも同様に照明と色彩設計がとても凝っていて丁寧だという事。琴を弾く和装の人々や、原住民の民族衣装など、ドラマシーンでの煌びやかさと、怪獣シーンでのモノトーンとが対比されていて唸らせます。特にバルゴンを殆どモノクロに近い色彩で描いて、倉庫の上に浮かび上がらせたり、紫色の血を流したり、夜のシーンばかりのモノトーンにして、そこに光源や鮮烈な色を置くというビジュアルのインパクトは素晴らしく。ドラマシーンでも洞窟での灯光の変化や、店での格闘シーンでの室内照明の乱れなど、映像テクニックの見どころが沢山。まあ、ガメラの出番が少なすぎるとか、バルゴンと殆ど闘ってないとかいう部分は不満ですけれど。でも、バルゴンの生物的描写が秀逸で、むしろバルゴンが可哀想と思ってしまうくらいの存在感があって。人間のドロドロとした欲望をテーマにした、とても子供向けとは言えない映画なものの、あの一作目からよくもここまでレベルアップしたものだという感じのしっかりと作られた怪獣映画でした。
あにやん‍🌈さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2010-10-24 21:56:36)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 6.09点
作品の点数分布
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200.00%
314.55%
414.55%
5627.27%
6522.73%
7627.27%
829.09%
914.55%
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作品の標準偏差 1.38
このレビューの偏差値 54.78
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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