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イーストウッドの前作「ミスティック・リバー」と同様に、本作も最終結論は観客に委ねられた。ことの是非を描かない映画は少なくないが、これまた前作と同様、そうそうたやすく結論が出せない代物に仕上がっている。女子ボクサーという設定こそ目新しいものの、前半、いや4分の3はまあありきたりなサクセスストーリーが進行し、ふーんこれがオスカーかー微妙ーと思っていると最後の30分でひっくり返る。あまりに濃すぎる超濃縮ドラマを突きつけ、そのまま唐突にエンドロール、直後は何も考えられず、しばらくたって解釈についてうだうだと頭を巡らす。後引くという点ではなかなか興味深い構成だが、それでもそうたやすく意見を述べさせてくれない負の重厚さが、私をイーストウッドから遠ざける。
【ドレミダーン】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-10-21 22:39:54)
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