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父の祈りを のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 父の祈りを
製作国アイルランド,英
上映時間133分
劇場公開日 1994-04-16
ジャンルドラマ,法廷もの,刑務所もの,実話もの
レビュー情報
若さというエネルギーは時にどこまでも人を愚かにしてしまう。老いは不器用さばかりを際立たせてしまう。親がどれだけの想いをこめても子は賢明な生き方を歩むとは限らず、ただ深い慈愛と忍耐をもって受け入れるしかない哀しい責務が親にはある。親と子の対峙には、相手の中に自分の限界を自覚せずにはいられない何かを否応なくつきつけられることがあり、血の濃さ・血の繋がりは窮屈で息苦しく逃げ場がない。でも最後に辿り着くところはやはりそこである。実話・冤罪ものは胸がつぶれるほど辛い思いにさせられるが、ポスルスウェイトの真実と正義を見据えたまなざしが救い。守るべきものがあればどんな辛酸をもなめることができる、失って初めて気付く、というテーマは語り尽くされているが、肉体は失っても父の執念・魂は確実に息子の血の中に生きている。気付くことが遅すぎてもいい、そうやって子は受け継いでいけばいいと思う。
宝月さん 9点(2004-09-15 08:56:13)(良:3票)
その他情報
作品のレビュー数 90件
作品の平均点 7.51点
作品の点数分布
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211.11%
322.22%
444.44%
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61213.33%
72123.33%
82123.33%
91516.67%
101213.33%
作品の標準偏差 1.76
このレビューの偏差値 54.81
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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