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《ネタバレ》 前半1時間延々続く少年の苦労話が辛い。まあ映像は美しいしカメラワークも見事、主役のエイサ・バターフィールド君も印象的。名だたる名優が居並ぶ中でクロエ・モレッツとの子供だけのパートが見劣りしない。
後半は打って変わって話が急展開するが、じゃああの前半は何だったん?まず前半だけずっと流れ続けるハリー・ポッター風の音楽がくどすぎる。そしてあれほど意味ありげに登場したノート、あれ単なるマクガフィンなんだな。ストーリー上で「大事な物」扱いであればなんでもいい。だから用済みになると話から消えてしまう。もっと言うと機械人形も物語上大事な役割を果たすが、要は「大事な物」だから大事という存在。ヒューゴが劇中でちゃんと「発明」していればまた意味も変わるのだろうが。 話が途中から映画黎明期の歴史にシフトしていくのでヒューゴの存在意義が危うくなる。それを補うために人形を大事にしたり爺さんに彼の「功績」をわざわざスピーチさせたりするわけ。ノートや人形だけでなく主役まで小道具と化してしまっている。この映画は後味は良いし映像は美しいし映画愛に満ちているがその「映画愛」に集中したためにかえって物語の意味が薄れている。 邦題は評判が悪いが実は原作のタイトルでもある。原作ではヒューゴの「不思議な発明」が本当に出てくるらしいが、映画ではそのプロットが削られたために原題でもなくなった。それを邦題で復活させるとは何考えてんの? 【tubird】さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-01-10 00:17:34)(良:1票)
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