Menu
 > 作品
 > ウ行
 > ヴァレリアン 千の惑星の救世主
 > tubirdさんのレビュー
ヴァレリアン 千の惑星の救世主 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ヴァレリアン 千の惑星の救世主
製作国仏,中,米,アラブ首長国連邦,独
上映時間137分
劇場公開日 2018-03-30
ジャンルアクション,SF,アドベンチャー,ファンタジー,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 素直に面白い映画。映像は綺麗で主役2人は美しい。話はシンプルでそれなりに泣かせる。エイリアンの造形や異文化のアイデアもなかなか新鮮だと思った。とはいえあざといし評価基準が西洋中心な臭みはあるんだけど、けっこう頑張ってる。

悪役の唱える自己正当化、ヒロインの完璧さ、主人公の成長物語(?)、一応ちゃんとしてる。複雑なようで明快なストーリー、伏線の回収的なこともやっている。しかしこの映画は興行的に失敗してるんだよね。フランス映画史上最高の制作費で大成功を目論んだのも無理はない。そして失敗した理由も明白だ。

デイン・デハーン演じる主人公は序盤で仲間を見捨てる。単に必死で逃げただけだが、作戦の犠牲者に対してその後何の反応もなくチャラい展開を平然と続ける。ここに引っかかる人は多いはずだ。「ゲスで有能でチャラく見えるが実は本質はわかってる奴」のキャラのはずが、こいつ単に駄目な奴じゃね?に見えてしまう。

序盤の異次元旅行も新鮮だし色々と魅力はある。が、主人公の役名をタイトルにして肝心のその主人公のキャラクターに疑問を抱かせる展開を序盤で見せてしまうのはどう考えても悪手だ。思うに、リュック・ベッソンはいつも何かが欠けている。その欠損が目立たない時は成功するし前面に出れば失敗する。彼にはその理由がわからないだろうね。なぜなら「自分にないものの存在」なんて知覚できないから。

ひとつ擁護したいのは汚し表現。洗ってない髪はベタベタするし顔も服も汚れるし傷はすぐには治らない。これSWやMCUがいつも忘れるところ。これだけで一つ点を上げとく。
tubirdさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 22:56:42)
その他情報
作品のレビュー数 16件
作品の平均点 5.62点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
316.25%
4212.50%
5637.50%
6212.50%
7318.75%
8212.50%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 51.89
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ヴァレリアン 千の惑星の救世主のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS