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《ネタバレ》 「バットマン映画」というのはひとつのジャンルらしい。しかし「バットマンとはこういうもの」という視点を持たずに観たらこれはかなりのバカ映画だ。バカキャラにバカ台詞にバカプロットにバカアクションにバカストーリー。それでも金かけたセットに豪華俳優を熱演させればなんとかなる。声が渋いヴァル・キルマーはしょうもない台詞でもなんとなくキマる。背景はセット臭いがとにかくカラフルだし、終始全部がセット臭いのでかえって気にならない。これはきっとセット星での物語なんだろう。この監督についてよく知らないのだが、「開始10分の間に一大スペクタクルを見せる」という技法の信奉者であるようだ。冒頭から始まって海に落ちたシーンのところで経過時間を見ると驚くぞ。とにかくあらゆる分かりやすいネタを仕込むのが好きなようで、観てるうちにだんだん思考能力が奪われてゆく。ビッチ心理学者とロビンを同時に助けるシーンは何が何だかわからないが、分かろうとする気が起きないので問題ない。かようにバカバカ言ってけなしているがけっこう楽しく観てしまったので5点。
【tubird】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-04-21 23:09:15)
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