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《ネタバレ》 設定からふざけたノリのアクション映画は嫌いじゃない。トンデモ日本が出てくる映画も嫌いじゃない。説明のために「前日譚」がぶちこまれる雑な展開や新キャラ登場時に名前を大きく出すのも面白い。しかし・・・どうもこれには(文字通り)乗れない。
面白いアクション映画を作ってやろうというのはわかる。ふざけを全力でやっていて手抜きはない。役者の演技もみんないい。ただ何だろうな?漫画だったら、小説だったら許される「書き手の癖」みたいのが映画だとどうもノイズになってくる。 とはいえすべての伏線(?)がつながってくるラスト30分からは面白くなる。画面の中で起きる事はめちゃくちゃだが、爆走する新幹線のごとく1本の線にまとまってくる疾走感が細かい疑念を吹っ飛ばす。そこに真田広之の冴えた殺陣で否が応でも盛り上がる。 ただその後、ラストシーンでまたダレる。「仲介者」はそれまで顔を見せないので突然出てきても反応に困る。ラストシーンに新顔出してどうする。最後のアレは実はこうでしたみたいな話が出るが、それ普通に時系列で出来ない?なんか、全体的に上手くない。 どうも『ジョン・ウィック』を撮った監督とも思えないんだよな。もっと構成を練って90分にまとめて、なんならコメディ仕立てにしないほうがかえって笑える作品になったかもしれない。 【tubird】さん [インターネット(字幕)] 5点(2023-06-06 22:11:25)(良:1票)
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