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《ネタバレ》 冒頭は美しく平和な世界が蹂躙されていく辛い場面が続く。またこの平和な世界がやけにCGCGしていて絵面としても少し辛く、それに続いて母親がどうなったのかとか「車裂き五人衆」の元の集団が誰なのかはっきり説明されないのでちょっと混乱する。
中盤からは『フューリー・ロード』と同じ息もつかせぬアクションが続いてようやく気分がアガるのだが、このアクションの見せ方はやはり上手い。セリフ無しで表情や動作、クローズアップだけで人物が何を考えて何をしようとしているのか、状況がどうなっているのかひと目で分かる。ズームを使わず物理的にカメラを寄せるアップの撮り方も効果的で格好良い。 普通は子役から大人の役者に切り替わる時は「何年後」みたいに別のシーンにすると思うのだが、驚いたことにこの映画では一つのアクションシーンの中で入れ替わる!ちょっと無理がないとも言えないが、同一人物であると実感させる超演出には感心した。 そこまでは良かったが問題は終盤。大決戦はナレーションと「事後処理シーン」で済まし、掃討戦をクライマックスに持ってくる。のはいいとしても最後のクリヘムの超長演説、あれ要る?なんか面白いこと言ってた?そして最期の落とし前はファンタジー。どういうことなの。 その他にもクリヘムがいきなり撃たれたように見えたり、フュリオサの左手が途中で車に挟まれてもげたように見えたりと変なミスリーディングが多い。そして不可解なのはこれ撮り終わってから編集に2年もかけているんだよね。時間かけすぎて作品酔いが起こった? この映画は素晴らしいシーンがてんこ盛りだしアニャのフュリオサにはまた会いたいと思わせるのだが、ストレートな話のはずが妙に不可解な映画になっちゃったなーという印象。 【tubird】さん [映画館(字幕)] 8点(2024-06-03 17:12:37)
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