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「勘違い女に振り回される小心者の旦那」という、ワタクシが最も嫌うタイプの話を、よくもまぁここまで面白く作ってくれました。完敗ですよ、はい。色恋沙汰がグジュグジュしだして、“うわ、もうアカン”ってなる寸前で、企業の陰謀というスパイスが入り、それがちょっと飽きてきたかなぁ、と思うと旦那の思い出としてカミさんの在りし日がインサート。編集技術が冴えまくっています。印象的なシーンでは、レイフ旦那を左側に配したカメラアングルも秀逸。オープニングのカミさんが飛行機に乗るシーンの露光の使い方とか、手持ちカメラの有意義な使い方とか、撮影と画作りも俺好み。とにかく映画という表現方法を有意義に使い切った佳作ですよ、これ。ストーリーだけで魅せるんだったら、本読めばいいわけなんだからね。
【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-05-27 23:32:24)
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