Menu
 > 作品
 > シ行
 > 次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家
 > イニシャルKさんのレビュー
次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家
製作国
上映時間104分
劇場公開日 1953-12-15
ジャンルドラマ,時代劇,シリーズもの,モノクロ映画,ヤクザ・マフィア,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 前作ラストで兇状持ちとなった次郎長一家の逃避行を描いたシリーズ第6作。今回は冒頭からシリーズ今までの雰囲気とは違う暗い感じで、笑えるシーンも少なく、全体的に湿っぽくシリアスな展開なのがかなりの異色作に感じるのだが、今まで第一部からずっと見ていて次郎長一家に親近感がわいていたせいか、泣けて泣けて仕方がない。なんといっても今回はお蝶さん。病に倒れても匿ってくれた場所に兇状持ちになっているが故に長居は出来ない次郎長親分たちに対して「大丈夫、元気になったわ。」と言うのが何とも健気で見ていて辛く、これだけでもう泣けてくる。親分に盃を返そうとする三五郎と石松、それに弱っていくお蝶さんを元気づけようと無理に笑う大政たちにもついつい感情移入して思わず泣きそうになった。お園さんがお蝶さんの回復を願って権現様に願をかけるシーンも思わず感情移入して見てしまう。そして最後、お蝶さんがいよいよ亡くなるというシーン、ここで一人一人に声をかけるお蝶さんの姿を見て、前回の親分との馴れ初めの話をするお蝶さんの姿や、そのほかいろんな事を思い出して、また自分がその場にいるような気分にもなってしまい、せつなすぎて泣かずにはおれない。お蝶さんを演じる若山セツ子の演技ももちろん素晴らしく、このシーンは本当に名シーンだと思う。最初に書いたようにほかの回とは雰囲気がかなり違うものの、こういう映画でもマキノ雅弘監督のうまさを感じることが出来るし、これはこのシリーズの中でもかなりの傑作だと思う。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-01-18 23:59:00)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 7.71点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5114.29%
600.00%
7114.29%
8342.86%
9228.57%
1000.00%
作品の標準偏差 1.28
このレビューの偏差値 57.88
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS