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野獣死すべし(1959) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 野獣死すべし(1959)
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1959-06-09
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,刑事もの,ハードボイルド,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 仲代達矢が主人公 伊達邦彦を演じる東宝の「野獣死すべし」。やはり以前に見た松田優作主演の角川映画とは印象がだいぶ違うのだが、本作のほうがシンプルなつくりで、分かりやすく、かつ当時は日本映画ではまだ珍しいハードボイルド映画の雰囲気も角川版よりもあり、こちらのほうが自分としては好み。本作の伊達邦彦は角川版以上にギラギラしていて、演じる仲代達矢の癖の強さもあって、何を考えているか分からない怖さがよく出ている。それをいちばん感じるのは花売りの老婆(三好栄子)とのやり取り。伊達から強要されて踊り続ける老婆を見つめるあの眼の演技は仲代達矢ならではで、これだけで伊達邦彦という男の怖さや冷酷さをすごく感じられた。それにこのシーンはこれが最後の出演作となる三好栄子も迫真の演技を見せていてとても見ごたえがある。予告編で20代スタッフを中心に制作というのを強調していたが、まだデビュー間もない須川栄三監督は白黒画面をフルに活かしていて、さきほど書いた映画のハードボイルドな雰囲気をうまく映えさせているのがうまい。それに、犯罪映画としてだけではなく、刑事映画としての面白さもあると思う。ただラストが尻切れトンボのような感じになってしまっているのはちょっと残念だった。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2014-05-15 18:36:39)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.58
このレビューの偏差値 80.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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