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のちにNHKの「プロジェクトX」でも取り上げられた富士山頂への2年間に渡る台風観測のための気象レーダーの設置工事を当時実際に気象庁に勤務していた新田次郎の小説をもとに映画化した作品。主演の裕次郎がプロデューサーも担当しており、「黒部の太陽」などと同じくビデオ・DVD未発売ということで、取りあえず今回の放送を見てみた。裕次郎と勝新の共演など、大作映画らしく出演者は豪華で、それなりに見ごたえもあるものの全体としては淡々としていてそれでいて大味な部分もありドラマとしての盛り上がりがあまりなく見終わってもそんなに印象に残らない感じ。でも、裕次郎と勝新の共演は同年の「待ち伏せ」より本作のほうがしっくり来ていると思うし、日活映画で裕次郎と共演することの多い芦田伸介、宇野重吉といった名優たちも良かった。渡哲也はあまり出演作見てないが、本作よりもっと後のほうがいいような気がする。勝新の本作での役名が「朝吉」で、これだけ聞くと「悪名」しか思い浮かばない。映画の評価としては本当は5点でもいいのだけど、おそらく今回のような機会でもなければ見れない映画だと思うのでおまけで1点プラス。予告編だけ見たことあるが、「黒部の太陽」がいつか見てみたい。
【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-07-22 18:57:24)
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