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網走番外地 南国の対決 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 網走番外地 南国の対決
製作国
上映時間88分
劇場公開日 1966-08-13
ジャンルアクション,ドラマ,刑務所もの,シリーズもの,ヤクザ・マフィア,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 シリーズ第6作。高倉健といえば北国、雪というイメージが強く、このシリーズもタイトルどおり舞台は北海道なイメージだが、今回は「南国の対決」というサブタイトルで「網走番外地」シリーズなのに沖縄が舞台、というところに突っ込まずにはおれないが、当時返還前だった沖縄でロケをしているという点でシリーズでは初めての海外ロケということになるのかな。まあそれはおいておいて。今回は橘真一(高倉健)が組長の不審な死がきっかけで沖縄に真相を探りに行くといういかにもな任侠映画定番の筋立て。先週見た「荒野の対決」が任侠映画という感じがあまりしなかったのと比べると対照的だ。健さんと沖縄というのが見る前はミスマッチな感じがしていたのだが、実際見てみるとそれがむしろ新鮮な感じがした。真一と子供の友情を絡めているのもこのシリーズらしく、今回は船の中で出会った少年の母親探しというエピソードがサイドストーリーとしてあり、少年と母親との再会というのがハイライトになっているが、見つけた母親(三原葉子)のけばい姿を見て逃げてしまい、(気持ちは分かる。)真一が母親を説得するのだが、真一が真顔でさりげなくギャグを言い放つもんだから本当はしんみりしないといけないシーンなのに思わず笑えてしまった。それに谷隼人と大原麗子が敵に捕まって大ピンチというときにどこからともなく現れる鬼寅(嵐寛寿郎)。パターンではあるが、今回鬼寅の出番が前半になかっただけに思わずお前どっから現れたんだと笑いながら突っ込んでしまった。それでも演じるアラカンの殺陣は老いていても素直にかっこいいと思えるところがすごい。健さんももちろんかっこいいのだが、今回はクライマックスの対決シーンがえらくあっさりとしているのが物足りないといえば物足りない。でも、少年の父親である悪の親玉(河津清三郎)が少年に真実を告げぬまま死んでいくシーンはありがちなお涙頂戴シーンではあるが、やはり少しほろっとさせられる。でも、この映画、やはり沖縄が舞台のせいか見ていて途中から「網走番外地」シリーズの一篇であることを忘れそうになる部分もあった。さっき書いたように健さんと沖縄という組み合わせは新鮮だったんだけど。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 6点(2018-01-20 18:27:24)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 6.20点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.98
このレビューの偏差値 47.92
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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