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《ネタバレ》 前作「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」の続編の体裁を採り、ウルトラマンゼロを主人公に彼の別次元宇宙での冒険を描いている。ウルトラ戦士が総登場し、つくりとしてもかなり力が入ったお祭り騒ぎ的映画だった前作とはうってかわって、ルーキーヒーローであるゼロの本格的デビュー作として製作されているという印象で、前作から比べればウルトラシリーズの劇場版としてはいつもの感じだが、登場したばかりの新キャラが主人公として活躍する内容としてはこれでいいのだろう。ゼロの仲間となる新ヒーローたちは円谷プロのウルトラシリーズ以外のヒーローのリファインになっていて、小ネタも多く、前作ほどではないが、少しでも好きであればそれなりに楽しめる。石坂浩二がナレーションを担当しているのもオールドファンを意識してのことだろうけど、まさに小学生時代に夢中になってこのシリーズを見ていた者としてはやっぱり嬉しいものがある。(出番もけっこう多い。)ゼロと一体化するのはラン(小柳友)という青年だが、一体化している間は完全にゼロの意思だけで動いていたり、変身の回数に制限があるというのが面白かった。でも、今回はいわゆる怪獣らしい怪獣はあまり出てこなかったのでそこがちょっと残念だったかな。音楽は川井憲次が担当しており、とくにベリアル軍のテーマは不安を煽るような曲調が彼らしく、印象に残る劇伴だった。(川井憲次はこういう曲、うまいと思う。)それから一言ほどしかセリフの無い80とユリアンの声優に長谷川初範と萩原佐代子を起用しているあたりもなんか良い。
【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2017-06-22 00:26:39)
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