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《ネタバレ》 ウンナン内村が監督(二作目)というのがいちばん不安な面であったが、思ったよりずっと良かった。売れない漫才コンビを主役にしているが、やはり実際にお笑い芸人が監督をすることによって本職の映画監督では出せないようなリアルさが出ているのだと思うし、テレビに出てバカなことしかやってないように見えるお笑い芸人も舞台裏ではいろいろあり、生き残りをかけた競争は想像以上に過酷なのだろうということがひしひしと伝わってくる。それにそんなお笑いに対する内村の思いの熱さも感じることができた。ストーリーはベタながらツボをきちんと抑えていて素直な作りになっていて、見終わった後に爽やかに感動できるのもいいし、もちろん、主演の二人である伊藤淳史と小出恵介もハマっている。しかし、17年後が舞台となる終盤はみんな昔の若いままの姿で、年輪を全く感じさせていないのはマイナスで、とくに小出恵介・長澤まさみ夫妻と川口春奈が親子という設定に無理がありすぎて違和感を感じる。演じる役者を代えるなり特殊メイクで老けさせるなり方法はあったはずなのに残念で、そこだけが気になってしまった。主題歌であるファンモンの「サヨナラじゃない」はけっこう好きなのだが、この映画の雰囲気にはよく合っていたと思う。
【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-05-03 18:18:52)
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