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《ネタバレ》 「武士の一分」、「武士の家計簿」に続く松竹「武士の〇〇」シリーズ第3作。(勝手に命名。)「武士の家計簿」と同じく加賀藩が舞台で、「そろばん侍」に対して「包丁侍」を描くというところは「武士の家計簿」の二番煎じかと思うものの、分かりやすくまとまった映画になっていて思ったより良かった。脚本に山田洋次監督が関わらない朝原雄三監督の映画としては初めての映画になり、朝原監督の手がけた「釣りバカ日誌」シリーズがあまり面白くない作品が多かった(最後の二本は未見。)ために期待してなかった面もあったのだが、演出も丁寧でとくに文句はない。ただ、加賀騒動が起こってからの後半の展開はよく分からない部分やもう少し掘り下げたほうがよかったのではと思う部分も多かったのは残念。それでもあくまでホームドラマとしての体裁を崩さずに、主人公夫婦の人生を描いていて、ラストシーンも晴れ晴れとしているので個人的にはあまり気にならない。あえて気になることを言えばエンドロールに流れる主題歌が本作のような人情時代劇にはあまりにも現代的すぎてまったく合っておらず、ものすごく浮いているのはなんとかしてほしかった。ところで、こういう料理を題材にした作品で鹿賀丈史を見ると「料理の鉄人」を思い出してしまう。
【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-02-24 18:14:33)(良:1票)
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