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網走番外地 吹雪の斗争 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 網走番外地 吹雪の斗争
製作国
上映時間87分
劇場公開日 1967-12-23
ジャンルアクション,ドラマ,刑務所もの,シリーズもの,ヤクザ・マフィア,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 シリーズ第10作で1作目から2年間にわたってずっとこのシリーズの監督と脚本を手がけていた石井輝男監督(この手のシリーズものをローテーションを組まずに2年で10本も一人の監督でというのはけっこうすごい。)による最後のシリーズ作品で、健さん演じる主人公の名前が「橘真一」である最後の作品でもある。しかし、今回は石井監督最後の登板(シリーズ自体を終わらせるつもりだったとも聞く。)ということもあって今までと違うことをしようとしたのか、時代設定が変わるなどこれまでと雰囲気の異なる作品になっている。前半は刑務所に入れられた42号こと真一が脱獄するまでを描いているが、同じく前半刑務所が舞台だった「大雪原の対決」と比べると、ムショ仲間が一新されたこともあってか、真面目だがやや地味で、なにか物足りないし、今年になってずっとこのシリーズを連続で見ていたせいか、やはりこれまでレギュラーだった大槻(田中邦衛)や鬼寅(嵐寛寿郎)がまったく登場しないのはさびしい。前半のエピソードが後半にちゃんとつながっていくという構成も「大雪原の対決」のほうがうまかったような気がする。それでも後半は「荒野の対決」あたりから始めた西部劇のようなアクションシーンなどこのシリーズらしい活劇としての楽しさはちゃんとあり、やはりこの部分はそれなりに楽しめる。前半登場する真一のムショ仲間の一人として東映に入ってきたばかりの菅原文太が出ていて、明らかにほかの連中よりも風貌的に目立っていて、オーラも既にある感じだが、あくまでチョイ役なのが惜しい気がする。でも、この翌年にマキノ雅弘監督の「ごろつき」で健さん演じる主人公の友人役としてメインキャストで登場し、やがては健さんと同様に東映を代表する俳優のひとりになっていくんだなと考えるとなにか感慨深いものがある。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 5点(2018-02-10 17:08:09)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.00
このレビューの偏差値 40.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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