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《ネタバレ》 あまり期待せずに見たのだが、誘拐されたスオミ(長澤まさみ)の人物像が語る夫によってまったく違うというのは「羅生門」を思い起させていて引き込まれる部分があるものの、このミステリーとしての部分があまりにも弱く、かといって喜劇として見てもところどころクスっとできるシーンはあるものの、なんか微妙な感じで、言われているように三谷幸喜監督が大河ドラマで組んでいた長澤まさみで一本撮りたかっただけの映画という以外の何者でもない印象で、「ギャラクシー街道」よりは楽しめたものの、見どころは本当にスオミの七変化くらいしか無く、ハッキリ言って凡作で、三谷監督の映画でここまではっきりと見ていてストーリーよりも役者先行というのが分かりやすい作品は初めて見たような。スオミを演じている長澤まさみは先週見た「シン・仮面ライダー」のサソリオーグに続いてとても楽しそうに演じていて、見ているこちらとしては最初は面白いのだが、それがずっと続くせいか、見ていてだんだん飽きが来てしまう。それに終盤、スオミが夫たちの前でそれぞれのキャラを演じて見せるシーンはやりすぎ感があり、見ていてちょっと白けてしまった。それに、ラストの「ヘルシンキ」を歌うシーンが舞台的なのは三谷監督らしいところではあるのだが、このラストシーンがけっこう間延びしていて、本当に舞台だったらアリと思うのだが、映画作品としてはまるごとカットしていたほうがスッキリしたかも。
【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2025-07-20 23:29:51)《更新》
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