Menu
 > 作品
 > コ行
 > 子猫物語
 > イニシャルKさんのレビュー
子猫物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 子猫物語
製作国
上映時間95分
劇場公開日 1986-07-12
ジャンルアドベンチャー,ファミリー,動物もの
レビュー情報
《ネタバレ》 「協力監督 市川崑」というクレジットに釣られて見てしまったが、正直言って「南極物語」の大ヒットに気をよくしたフジテレビが2匹目のドジョウを狙った映画としか思えなかった。「南極物語」と違って俳優を一切出さずに動物だけ登場させて擬似ドキュメンタリーのように仕上げているが、ブースケがチャトランを助けに川へ飛び込むシーンとか明らかに誰から見ても作為的なシーンが多くてかなり気が滅入る。(出てる犬や猫が可哀想。)露木茂のナレーションも最初は気にならなかったが、だんだんうるさくなっていくように感じたし、時折入る谷川俊太郎が書いた詩、詩自体は深みがあって良かったが、この映画の中に入れることで何の効果があるのか意味不明。さらにそれを朗読するナレーションがアイドル時代の小泉今日子というのがあからさまに彼女のファン層を映画館に引き寄せようという意図が丸見え。市川監督らしいショットはところどころにあり、チャトランが崖から落ちるシーンもそうなのだろうが、そこだけは、やはり市川監督の映像テクニック云々以前に可哀想という言葉が先に出てしまう。当時、日本映画界では動物映画を作ればヒットするというのがあったようだが、まさに客さえ入れば、ヒットさえすればそれでいいと言わんばかりの製作者(フジテレビ)側の姿勢には驚くばかりだ。おそらく市川監督の名前が無ければ見なかったと思える映画だが、本当に見なきゃよかったと思えるような映画だった。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 1点(2010-05-11 12:24:57)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 36件
作品の平均点 4.17点
作品の点数分布
025.56%
1411.11%
2411.11%
312.78%
438.33%
51644.44%
6411.11%
700.00%
800.00%
912.78%
1012.78%
作品の標準偏差 2.22
このレビューの偏差値 43.56
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
子猫物語のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS