Menu
 > 作品
 > ハ行
 > 裸の島(1960)
 > イニシャルKさんのレビュー
裸の島(1960) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 裸の島(1960)
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1960-11-23
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 セリフらしいセリフはないが、効果音や風景としての人の声は多少は入っているため、完全なサイレント映画ではなく「沈黙劇」と言ったほうが正しいかもしれない。(どこがどう違うのか、と聞かれれば困ってしまうのだが。)孤島に暮らす一つの家族の生活を淡々と描いた内容なので確かに見様によってはかなり退屈な作品かもしれないが、とても見ごたえのある作品だと思った。この作品は新藤監督以下、スタッフ・キャスト十数人が島に泊まりこんで毎日、毎日この映画で描かれているような農作業を実際に主役二人にさせていたというのを昔聞いた事があるが、やはりそういう演出法がこの作品のリアルさを生んでおり、主人公夫婦を演じる乙羽信子と殿山泰司の演技も俳優の演技というよりは本当の農民という感じですごくリアルだった。ただそうは言っても二人ともほかの映画との掛け持ちもあったであろう中でこのリアルさを出せるのはすごいと思う。ラスト、死んでしまったわが子を思い泣く妻を夫が黙って見ているシーンはそんな二人の演技がもっとも光っていてすごく感動的だった。林光による音楽もとてもよく見終わっていつまでも耳に残る名曲だと思う。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-29 20:52:04)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
414.55%
5313.64%
6522.73%
7418.18%
8522.73%
9313.64%
1014.55%
作品の標準偏差 1.54
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
裸の島(1960)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS