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銀嶺の果て のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 銀嶺の果て
製作国
上映時間89分
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,アドベンチャー,モノクロ映画,犯罪もの
レビュー情報
黒澤明監督や本多猪四郎監督とともに山本嘉次郎監督の助監督をやっていた谷口千吉監督のデビュー作となる山岳サスペンスアクションで、主役の強盗犯の一人を演じる三船敏郎もこれがデビュー作。戦後2年しか経っていない時代の作品なので娯楽アクションとしては面白いのかどうか不安な面もあったけど、脚本を書いているのが黒澤監督だからか、娯楽性はもちろんだが、人間ドラマとしても見ごたえのある骨太な作品に仕上がっていてなかなか面白かった。三船はこの頃からギラギラした演技で横暴な強盗犯を演じていて、もう既に後のキャラクターが出来つつあるのには驚くし、本作の脚本がのちに黄金コンビとして数々の名作を世に放つ黒澤監督というのも興味深いものがある。志村喬が共演してるので途中から何だか黒澤映画を見てる気分になった。ラストの志村喬と若山セツ子のやりとりと「オールド・ケンタッキー・ホーム」が泣ける。それから音楽といえば忘れてはいけない、伊福部昭にとっても映画音楽デビュー作であるのだが、谷口監督と揉めたというスキーのシーンの音楽をはじめ叙情的な音楽がどれも画面と調和していて素晴らしい。三船もそうだが、伊福部昭もこの後、日本映画の歴史に名を刻んでいくことになるんだなあ。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-19 11:57:04)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 7.17点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.90
このレビューの偏差値 47.93
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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