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影の車 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 影の車
製作国
上映時間98分
劇場公開日 1970-06-06
ジャンルドラマ,サスペンス,小説の映画化
レビュー情報
野村芳太郎監督による松本清張ものの一編。後の同じコンビによる「鬼畜」と同じように子供が話に絡んでいる映画だが、本作では「鬼畜」とは違い、愛人の幼い息子が自分に殺意を抱いているのではと思い込む男の心理が描かれていて「鬼畜」とは全く違う怖さがあってなかなか面白かった。特にガスの充満した家の中に閉じ込められるシーンはかなり怖い。脚本を書いているのが橋本忍で主人公を演じるのが加藤剛(好演。)なこともあってか、破滅していく主人公やタイトルバックとラストの回想の海のシーンはどことなく「砂の器」を思わせている。愛人を演じる岩下志麻は一人の男を愛する情念の女を熱演していてとても大人っぽく、反面普通の母親役だが既に「鬼畜」で演じた緒形拳の妻役の面影があり、少し怖かった。それでもこの映画では子役の無表情な演技がいちばん怖い。そういえば「鬼畜」では岩下志麻と小川真由美が本作と逆の立場の役柄で共演していたが、本作を意識してのキャスティングだったのだろうかとつい考えてしまう。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2008-09-29 19:24:39)
その他情報
作品のレビュー数 23件
作品の平均点 7.09点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.02
このレビューの偏差値 49.16
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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