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座頭市兇状旅 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 座頭市兇状旅
製作国
上映時間86分
劇場公開日 1963-08-10
ジャンルアクション,時代劇,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 シリーズ第4作。どうやら本作からシリーズとしての基本が固まったようで市の殺陣もこの間見た初期作2本と比べて大幅に増えていて、冒頭の市が相撲大会に飛び入り参加するシーンなど娯楽的要素も強まっていて安心して見ていられる。ただ、娯楽要素が強くなった分、ドラマ部分がなにか物足りない。1作目と2作目に登場したヒロイン・おたね(万里昌代)が再び登場しているが、もうちょっと市とおたねの関係にスポットを当てたほうがドラマとしても深みが出ただろうし、予告編で使用していたおたねがのぶ(高田美和)に「あなたは私が持っていたものをみんな持っている。」と話すシーンが時間の都合上か本編ではカットされてしまっているのも残念だし、殺されるシーンもあっさりとしていて、せめてそのあと、市との何らかのやりとりがほしかったところだが、おたねを殺されて怒りに燃え、悪人たちを斬りまくる市にはとても感情移入できたし、自分をだまそうと持ちかけたのはおたねだと言われても信じようとはしない市におたねに対する思いというものが伝わってくる。それだけにおたねの心理描写が不足しているのが残念。こういう結末を用意するならやっぱり予告編にあったおたねとのぶのシーンはカットしないでほしかった。それがちょっと惜しいけど、個人的にはやっぱりおたねは市を裏切っていないと信じたいなあ。すべてが終わり、市が旅立つエピローグ・シーンは今見るとまるで「水戸黄門」のエンディングのようだが、これもシリーズとして軌道に乗ったということの証明かもしれない。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-14 22:52:29)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 6.57点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.90
このレビューの偏差値 55.25
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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