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《ネタバレ》 記憶を無くし、しおらしい女になった不二子を主役においたテレビスペシャルの一篇。個人的には不二子はファーストの二階堂有希子のほうが好きで、増山江威子の不二子には色気を強調しすぎている感があり若干の苦手意識があるのだが、(今の沢城みゆきの不二子はわりと好き。)本作の記憶を無くし、キャラも変わった不二子はみなさん書かれているとおり、バカボンの母を思わせるような優しさを醸し出していて、その苦手意識は本作では少し薄れた。(やはり増山江威子は不二子よりもバカボンの母のようなキャラのほうが好みかな。)でも、不二子の記憶喪失という設定がメインになりすぎていて、ストーリーとしてはいつものように適当に作った感がありありでちょっとなあという感じ。中でも今回のルパンたちの獲物であるコロンブスの卵に関する資料のすべてを覚えている不二子が記憶喪失という設定なのにいざ終盤に思い出してもそれが一体どういう存在なのか最後までよくわからないのはいくらなんでもという気がするし、今回の敵役のボスであるヒロインの父が筋肉モリモリの怪物に変身するのもやりすぎというほかなく、(この父親の声をやっているのが森山周一郎で、大御所にこんな役をさせているのがもったいないというか・・・。)やはり出来としてはイマイチな感じ。(まあ、テレビスペシャルはいつもこんな感じだけど。)今回、銭形があまり話に絡んでおらず、その辺も物足りない感じがした。(確かこの前年のテレビスペシャルでは主役だったはず。)「監督 ワタナベシンイチ」というクレジットを見てテレ東のアニメ「はれときどきぶた」が懐かしく、また見たくなってしまった。(2018年4月28日更新)
【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2005-05-24 17:35:07)(良:1票)
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