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《ネタバレ》 最初に見たのは8年前に勝新が亡くなったときにやっていた民放テレビの追悼番組だったが、なにがなんやらよく分からないうちに終わってしまい、また、河内弁のドスのきいたセリフ回しが個人的に受け付けないものがあってあまりいい印象はなかったが、今回、8年ぶりにビデオで見直してみたら、すごく面白い映画だったのでビックリした。ストーリーのほうは展開が早いのでときどきよく分からない部分もあったが、勝新演じる朝吉と田宮二郎演じるモートルの貞の抜群のカッコよさに魅せられてしまった。最後に登場する女親分・麻生イトを演じる浪花千栄子もいかにも怖そうな親分を熱演していてとてもよい。ラストシーンは昔見たときも印象的だったが、やはり今回もいちばん印象に残ったシーンだった。そのほか、朝吉とお絹(中村玉緒)のからみのシーンは演じる二人のプライベートをちょこっと想像してしまった。脚本・依田義賢、撮影・宮川一夫の旧溝口組と田中監督の演出、そしてなにより主演ふたりの存在感が抜群に光る傑作。
【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2005-09-20 03:09:47)
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