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緋牡丹博徒 花札勝負 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 緋牡丹博徒 花札勝負
製作国
上映時間98分
劇場公開日 1969-02-01
ジャンルアクション,ドラマ,シリーズもの,ヤクザ・マフィア
レビュー情報
《ネタバレ》 シリーズ第3作。加藤泰監督の任侠映画はこれで初めて見るけど、冒頭の汽車にはねられそうになった盲目の少女をお竜が助けるシーンからこの監督らしいクローズアップが効果的に使われており、雨や雪なども1作目の山下耕作監督が作り出す映像美とはまた違う美しさがあって印象的だ。お竜の母性は前作でも描かれていたが、今回は目が治った少女に「お母さんは自分よりキレイだった。」といって励ますシーンが叙情的に描かれており、お竜の母性が前作よりも深みをもって描かれているのがいい。シリーズ2度目の登場となる高倉健が雪の中で見せる哀愁(この人には本当に雪景色がよく似合う。)も加藤監督ならではと思える映像美と相まっていて素晴らしかった。1作目以来の登場となるおたかを演じる清川虹子もいいが、なんといっても清川虹子とともに抜群の存在感を見せつけるアラカンが印象的で、老いてはいても親分としての凄みと貫ろくをじゅうぶんに感じることができる演技を見せている。熊虎親分が啖呵を切るシーンも、このシリーズではコメディーリリーフ的な存在なだけにいつもの若山富三郎の凄みを利かせた演技とは少し違う印象を受ける。全体としては1作目よりは多少劣るかもしれないが、加藤監督の格調高い演出が利いていて、シリーズの中でも評価の高い作品というのがうなずける映画になっていると思う。面白かった。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2011-08-04 01:30:28)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 7.06点
作品の点数分布
015.56%
100.00%
200.00%
300.00%
415.56%
500.00%
6316.67%
7422.22%
8527.78%
9316.67%
1015.56%
作品の標準偏差 2.20
このレビューの偏差値 51.96
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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