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眠狂四郎 悪女狩り のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 眠狂四郎 悪女狩り
製作国
上映時間81分
劇場公開日 1969-01-11
ジャンルアクション,時代劇,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 眠狂四郎シリーズ最終作となる第12作で、雷蔵にとっても遺作の一つ前の出演作となる。とはいえシリーズを半分ほどしか見ていない目から見ても最終作っぽい雰囲気はなく、これで終わるとは思えないほど普通な印象で、おそらく大映はこの後もシリーズ続行の意思だったことがうかがえる(実際この後も東映から借りてきた松方弘樹を主演に2本作っている。)のだが、狂四郎の出番が少なく、ストーリーの中心である世継ぎ問題に狂四郎がほとんど絡まないなどやはり既に病魔に侵され、いったん退院後に一時復帰していた雷蔵の体調は思わしくなかったことが察しできる脚本になっているのが分かるし、ニセ狂四郎というありがちな感じのする設定もこれが影響しているのではと勘ぐってしまう。隠れ切支丹も絡んでいるあたりはこのシリーズらしいところだが、全体的に散漫で大味な脚本になってしまったことは否めず、それでいてストーリー的にはけっこう暗めなのでなにか見ていて気が滅入ってしまうのが事実で、出来としては少しイマイチに感じる。でも、狂四郎の前で仮面の集団が舞うシーンはなかなかインパクトがある(見ているときは下の方と同じく夢の中の描写だと思っていたし。)し、狂四郎の最後のセリフがこの後雷蔵が亡くなってしまうことを思えばとても意味深に聞こえてしまい、なんだか切ない。シリーズを全て見たというわけではないのだが、もし雷蔵が長生きしていたらこのシリーズは勝新の座頭市のように雷蔵のライフワークになっていたかもしれないし、それに個人的にもやっぱ座頭市との共演は見てみたかったなあ。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 6点(2023-07-08 18:45:15)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 6.17点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.21
このレビューの偏差値 48.87
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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