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麻雀放浪記 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 麻雀放浪記
製作国
上映時間109分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
麻雀とは自分は全く縁がないのではじめのうちは淡々としていてちょっと退屈だったが、登場する男たちがみんな魅力的で見ているうちについ引き込まれてしまった。とにかくみんなそれぞれ個性がきっちりと描き分けられていて、演じる俳優たちがみんな実にいい芝居をしいている。鹿賀丈史は普段はあまり意識していないが、味のある存在感をじゅうぶんに発揮していてとても印象に残り、いい役者だなと思った。名古屋章もいつもの感じでいい味を出していて素晴らしいが、ここはなんといっても高品格だろう。これまでも悪役などで何本か見ている俳優だが、この映画ではまさに本作が代表作と言っていいくらいの名演を見せていて、とても素晴らしい。それから俳優だけではない、終戦直後の日本を舞台にしているのだが、それを描くのに全編白黒で撮影したというのも正解で、これにより時代の雰囲気を出すことにより一層成功していると思う。小栗康平監督の「泥の河」もそうだったが、やはり、過去を舞台にした映画の場合にはカラーより白黒の方が効果的だと思うし、これが監督デビュー作となったイラストレーター出身の和田誠監督もそれを分かっていたんだなあ。構図もちゃんと練られていて長まわしなどのショットも美しく印象的だった。80年代の角川映画と言えばアイドル映画全盛の印象が強いのだが、こんな味のある渋い映画もあるんだと少し意外に思ったが、面白かった。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-12-04 21:21:45)
その他情報
作品のレビュー数 86件
作品の平均点 7.29点
作品の点数分布
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6910.47%
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作品の標準偏差 1.21
このレビューの偏差値 48.01
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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