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炎のごとく(1981) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 炎のごとく(1981)
製作国
上映時間147分
劇場公開日 1981-05-09
ジャンルドラマ,時代劇,ヤクザ・マフィア,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 加藤泰監督の劇映画としては遺作となった時代劇。幕末を舞台に実在した侠客を描いている。遺作ということもあってかそんなに期待してなかったのだが、まあまあそこそこ面白かった。菅原文太演じる主人公はとにかく狂犬のように吠えまくるのだが、それが東映のヤクザ映画での彼のイメージそのままで、侠客なのに仁義のきり方を知らなかったり、渡世の義理よりも女を幸せにすることが大事と考えるあたりは面白いし、コミカルな一面もあり、それでいて熱く、この主人公はまさに菅原文太にはハマリ役で、とても魅力的に思える。田中新兵衛や岡田以蔵がわずかながら登場しているうえに前半のヒロインが倍賞美津子だったので二週間ほど前に見た「人斬り」を思い出さずにはいられなかった。加藤監督らしいクローズアップやローアングルは鳴りをひそめているが、冒頭のタイトルクレジット部分のいちばん最後、自身の名前がクレジットされるバックの映像は加藤監督らしさを感じられるものとなっている。大作映画らしく二部構成となっているが、その時間配分はちょうど半分ずつというのがきっちりとしていて良い。ただやはり大味な部分や中だるみ感もあるのは仕方のないところ。若山富三郎と中村玉緒が夫婦を演じているのは思わずニヤッとさせられる面白いキャスティングだった。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-08-29 18:10:58)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 5.17点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.95
このレビューの偏差値 52.19
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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