Menu
 > 作品
 > カ行
 > カッコーの巣の上で
 > 337さんのレビュー
カッコーの巣の上で のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 カッコーの巣の上で
製作国
上映時間133分
劇場公開日 1976-04-03
ジャンルドラマ,医学もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 カッコーはモズやホオジロなどの巣に托卵する。巣の主はそれを自分の子として世話する。
カッコーの習性を、人間の倫理は他力本願で怠惰な行為と位置づける。まぎれもない大自然の一部をも、ともすれば私達は自分の尺で計ってしまう。私達には、自らに都合の良いルールを決められる知恵があるからだ。
その知恵がない者「精神病棟の住人たち」に、人間社会のルールは通用しない。だからこそ私達は彼らを持て余し、私達の生活を脅かさない場所に押し込める。社会がマイノリティを犠牲にして総意を得ていることを、私達は暗黙で了解しているのだ。
カッコーの子供であるマクマーフィは、親鳥である病院によって抹殺されてしまった。人間というものは、モズやホオジロよりも了見が狭い生き物なのだ。しかしまんまと正体を隠し通したチーフは巣立っていった。私達の手の中にはまだ希望が残されている。
337さん 9点(2004-01-10 20:05:44)
その他情報
作品のレビュー数 383件
作品の平均点 7.67点
作品の点数分布
020.52%
110.26%
251.31%
3123.13%
482.09%
5246.27%
6318.09%
76516.97%
88421.93%
98321.67%
106817.75%
作品の標準偏差 1.98
このレビューの偏差値 53.38
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
カッコーの巣の上でのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS