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《ネタバレ》 昔の日本家屋のセットの出来が、なんともすばらしかった。俳優陣からすると、前年の『細雪』の余勢で撮りました、というところか。しかし、主人公のダメ男のもて男の、漫画的なほどのご都合主義と薄っぺらさには、ついてゆきがたい。ひょっとするとこういうのが、『夫婦善哉』といい、関西の伝統的もて男の典型なのだろうか。それに、世のサユリストには申し訳ないが、吉永小百合の演技は、どうしてこういつも吉永小百合になってしまうのだろう。こちらも、ファンでないと少々ついてゆきがたい。ミヤコ蝶々はさすがに味ありました。とにかく、男より女の、それも昔気質の女の意地と生き様を描いております。そこがどうも小生の琴線には触れなかった。7点は、美術と撮影に対しての高評価にひっぱられての点数。つけくわえておくと、しょっぱなのタイトルで流れる五木ひろしのド演歌が、意外にも新鮮でした。
【goro】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-06 03:58:08)
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