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新藤兼人の傑作はまず『裸の島』で、あとは『午後の遺言状』その他。正直言うと、センスの問題で全体的にあまり好きな作家じゃないのだが、これは傑作だった。ひょっとすると新藤兼人のベストの部類か。それにしても1950年代の日本映画はたいしたものだったと感心する。この頃の日本映画は、端役にいたるまで役者が実にしっかりしていて、みな大人だった。今の日本映画は大半がガキっぽく思えてしまう。新藤兼人は、貧乏な人々を描く貧乏な映画で本領を発揮する作家だと再確認した。
【goro】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-07-06 04:05:21)
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