Menu
 > 作品
 > サ行
 > サンセット大通り
 > ひのとさんのレビュー
サンセット大通り のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 サンセット大通り
製作国
上映時間110分
劇場公開日 1951-10-05
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 これは何とも言えずとても残酷な…。この映画の表皮1枚下にある意図に気付いた時、その相が一変する。男女の愛憎話、痴話話、“よくある話”。その一枚下に何と残酷な暗喩を置いたのか(いやむしろここまで露骨だと直喩なのだが)。これは、映画史の中の一時代への一種の葬送。サイレントの大女優スワンソンを主人公役に、サイレントの大巨匠シュトロハイムをその執事役に据える残酷さ。新時代の巨匠デミル監督は本人役で登場。サイレントからトーキーへ。シュトロハイムからデミルへ。遺物としてのチャップリンへの回顧。豪奢で薄暗い屋敷はサイレントという過去の栄華の暗喩(直喩)。陽の当たらなくなった過去の遺跡の中に生きるスワンソンとシュトロハイムの一方で、華やかな撮影所のライトの下、隆盛を謳歌するデミル監督。これはビリー・ワイルダーの一級のグロテスクで残酷なユーモアなのですね。ラストの凄絶な花道。魔都ハリウッドを貫く大通り。だけれどその名はサンセット。衰退。
ひのとさん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-15 22:38:47)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 141件
作品の平均点 7.64点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
332.13%
442.84%
521.42%
62417.02%
72719.15%
83524.82%
93121.99%
101510.64%
作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 55.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
サンセット大通りのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS