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シベールの日曜日 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 シベールの日曜日
製作国
上映時間116分
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 この作品を知ったのは村上龍の小説「ラブ&ポップ」で、それ以来何年も観る手段もなく恋焦がれていたのだけれど、今年に入って深夜のBSでやっと観られた時は感慨深かった。きっと、主人公はベトナムの少女の目に焼かれた時点でもうどこかで決定的に死んでいた。そして記憶を失った後で少女と出会い過ごした日々は、予め前提された断罪までの脆弱なモラトリアムのように思えた。モノクロの枯木立ち、少女の可憐さ、主人公の笑顔。ガラスの上を歩くような危うく繊細な幸せの日々。全てが美しい。私にはこの物語は、与えられたモラトリアムの中で足掻きつつも、贖い切れなかった“贖罪の物語”のように思えた。
ひのとさん 9点(2004-03-15 12:43:21)
その他情報
作品のレビュー数 51件
作品の平均点 7.75点
作品の点数分布
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211.96%
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659.80%
7917.65%
81325.49%
91121.57%
10815.69%
作品の標準偏差 1.79
このレビューの偏差値 53.91
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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