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六月の蛇 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 六月の蛇
製作国
上映時間77分
劇場公開日 2003-05-24
ジャンルドラマ,サスペンス,ラブストーリー,モノクロ映画,エロティック
レビュー情報
正常に機能しない歪曲した性愛とその果てを描いたものとしては「ピアニスト」以来の衝撃作だった(アプローチと方向性は全く異なるけれど)。あの土砂降りの雨の中の、男2人対女1人の肉体的接触のない性交。全てが終わり、果て、立ち尽くし、ファインダーを静かに見据えるあのりん子の壮絶な美しさ。長い間心にとぐろを巻いて居座っていた大きな蛇が、六月の雨の中に解放されて行く。凄い。映画の序盤とは全く別人の顔を見せる彼女。黒沢あすかって、こんなに美しい女優だったんだ…。掛け値なしに素晴らしい女優だと思う。この密度の高い作品を見事に撮り上げた監督の手腕にも脱帽する。監督は当初、この作品は女性に評判が悪いかも…と思っていたそうだけれど、そんなことはない。逆に私はこれを、究極のフェミニズム映画だと断言出来る。真性のフェミニストでないとこんな作品は撮れない。久しぶりに文句なく素晴らしい邦画に出会えた。嬉しい。
ひのとさん 10点(2004-01-29 17:45:07)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 35件
作品の平均点 6.74点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
212.86%
312.86%
4514.29%
5411.43%
6514.29%
7411.43%
8514.29%
9720.00%
1038.57%
作品の標準偏差 2.17
このレビューの偏差値 56.92
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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