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日本映画というと、たいがいの海外の人が思い浮かべるのは時代劇か、アニメか、怪獣特撮ということになるのだろうが、どっこいコメディも世界に十分通用するということを示した傑作。とはいえ、後の「Shall We ダンス?」のように日本人向けに作ったものが目利きの目にとまって世界で評価された、ということではなく、印象的なシーンで使われている食材は、卵だったり、牡蛎だったりして西洋でもなじみのあるもので固めているところなど、初めから海外で公開されることを(少なくとも監督個人としては)前提としていたのではないだろうか。スシやヤキトリ、スキヤキなど、日本食のステレオタイプを用いなかったのも成功の一因と思われる。生きているエビについても、エロティックなシーンに昇華させ、西洋人にとっては残虐と取られるかもしれない踊り食い自体はあえて見せていないところにしたたかな計算が感じられる。
【南浦和で笑う三波】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-21 00:16:20)
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