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めぐり逢い(1957) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 めぐり逢い(1957)
製作国
上映時間114分
劇場公開日 1957-10-23
ジャンルドラマ,ラブストーリー,リメイク,ロマンス
レビュー情報
「金色夜叉」とか、七夕伝説とかをいい話だと思っているので、この手のストーリーにはどうしても点数が甘くなる。祖母の家で談笑しているときの客船の汽笛、二人きりになったときにダンス音楽から変化する「蛍の光」のメロディ、いずれも音が聞こえてきたときの役者のちょっとした表情の動きで、別れの時が来たこと、航海最後の晩であることを一瞬のうちに納得させてしまうのがなんともうまい。脇役としてふられる男と女がひとりずついるが、ただ遺産を継いだだけの者にはたいしたことをさせず、自分の才覚と努力で生きてきた者には、ふられた後に一仕事も二仕事もさせてバランスをとっているところに作り手の美学が感じられる。また、船着場の場面は、乗客が大量のスーツケースを携えて下船するのでなければ絶対に変なのだが、そこを、知らぬは婚約者ばかりなり、というコミカルな状況設定と役者の視線の動き及びカメラワークで観客を圧倒し、荷物を見せずに乗り切ってしまうところが騙しのテクニックとして秀逸で、これぞ映画ならではの省略でありだからこその名場面なのだと思っている。
南浦和で笑う三波さん 9点(2005-03-21 11:56:21)(良:3票)
その他情報
作品のレビュー数 60件
作品の平均点 7.22点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
435.00%
546.67%
61016.67%
71728.33%
81220.00%
91423.33%
1000.00%
作品の標準偏差 1.40
このレビューの偏差値 59.05
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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