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入り方がうまい。冒頭の聖歌隊の若い女性と主人公の片方とのやりとりでインモラルな内容の映画だということを予告し、また、離陸直後で燃料満タンの飛行機に大爆発が起きなかったことで、リアリテイを追求した作品でないことを観客にほのめかす。その後の展開も、冒頭での予告どおり、全篇、インモラルでリアリテイのかけらもないシーンで首尾一貫する痛快なアクション・コメディ(コメディとしたのは主人公二人の役柄設定はコメディの古典をアレンジしたものだから。そのほかブラックなジョークが随所に見られる)。
しかし、インモラルなのは大人だけで、登場する子どもにはモラルを求め、インモラルな部分をできるだけ見せないようにしているのが、この作品に流れる倫理観。その意味では保守的であり、インモラルな内容でありながら安心してみることができるという奇妙なバランスが出来あがっているように思った。銃撃シーンで子どものヘッドフォンから漏れ聞こえる音楽にあの名曲を持ってきたセンスには脱帽。 【南浦和で笑う三波】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-21 12:25:46)(良:1票)
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